監督:斎藤武市
出演:青山恭二、織田政雄、芦川いづみ、中原早苗、坪内美詠子、近藤宏、天草四郎、長谷川照容、相原巨典、西村晃
制作:日活/1957
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場所:神保町シアター
昨年の9月と今年の2月に神保町シアターで行われた特集「恋する女優 芦川いづみ」には、ハッと気付いたら一つも行けなかった。今回はしっかりと「名画座手帳」にスケジュールを書き込んで、まずは(と云っても観られるのはこれだけかもしれない)今までに観たことのない斎藤武市監督の『白い夏』を観に行った。
斎藤武市(さいとうぶいち)監督は、同僚の日活の江崎実生監督と共に平凡な監督であることを揶揄されて「斎藤コンブ、江崎グリコ」と云われていたと何かの本で読んだ気がする。そのイメージからか今まではあまり注目することもなく、もしかすると吉永小百合と浜田光夫の『愛と死をみつめて』をテレビで見たか? 程度の監督だった。
はじめてこの『白い夏』をしっかりと映画館で観て、ああ、たしかに、とりたてて特異な作風を持っているわけでもなく、何か注目すべきテクニックがあるわけでもなくて、でも、悪い作品でもなく、しっかりと芦川いづみを奇麗に撮っているし、職人監督としては腕のある人なんだなあ、と云うイメージだった。青山恭二が芦川いづみに対して「好きなんだあ〜」と床を転げ回る演出とか、うわぁ、なんだこれ、とおもったりはしたけれど。
映画の内容が平凡でも、今回は「恋する女優 芦川いづみ」特集なんだから、芦川いづみが奇麗に映っていたので100点満点!
→斎藤武市→青山恭二→日活/1957→神保町シアター→★★★