監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、ドナルド・グローヴァー、タイン・デイリー、マリサ・トメイ、ロバート・ダウニー・Jr
原題:Spider-Man: Homecoming
制作:アメリカ/2017
URL:http://www.spiderman-movie.jp
場所:109シネマズ木場
サム・ライミの『スパイダーマン』から始まって、マーク・ウェブの『アメイジング・スパイダーマン』と続いて、今回のジョン・ワッツによる『スパイダーマン:ホームカミング』は前作の二つに比べると、「スパイダーマン」をアベンジャーズの一員として迎えるべきか? がストーリーの軸となっているので、もうすでに「スパイダーマン」が世間一般に認知されている(ような?)状態からはじまっている。でもそれは、はたしてサム・ライミ版やマーク・ウェブ版からの続きとして捉えていいのか、それとも「また別のお話」として捉えるべきなのか、そのあたりの折り合いをつけるのがとても難しかった。原作コミックはどうなってるんだろう? 元々は「スパイダーマン」であるピーター・パーカーの内向的なオタク気質がスーパーヒーローになろうとするパワーの源の一つでもあるような気がするけど、「いじめられっ子」の設定が中途半端にしか生きていない『スパイダーマン:ホームカミング』のピーター・パーカーにそれを見いだすのはとても難しかった。フツーの天真爛漫な高校生にしか見えなくて、俺は出来るんだぜ! のアピールをずっと見せられているだけの映画だった。
まあ、これは「また別のお話」として見るべきなんだろうなあ。でも、そう見たとしても、トム・ホランドのピーター・パーカーにイマイチ魅力が感じられなかった。
→ジョン・ワッツ→トム・ホランド→アメリカ/2017→109シネマズ木場→★★★