●七里圭、Suzuki Ryoji『DUBHOUSE:物質試行52』(日本/2012)
●七里圭『アナザサイド サロメの娘 remix』(日本/2017)
実験的な映画を観たときに、ハッとするようなイメージに出会えることがあるのは確かだけど、それが積み重なった作品としての評価をするとなると、どうしても映像作家の「押し付けがましさ」しか感じられなくて、そこに身を委ねることがいつもできない。七里圭監督の作品もそうだった。その負のパワーが通じたのか、あと30分ぐらいで突然シャットダウンした。これ幸いとして、劇場から逃げ出した。
【お詫び】昨日発生しました七里圭監督『アナザサイド サロメの娘 Remix』の映写機材トラブルによる上映中止につきまして、大変お見苦しい点が多々あり大変申し訳ございませんでした。本日、急遽再上映を行いましたが、上映の有無について十全な告知がなされず、ご迷惑をおかけしております。
— 山形国際ドキュメンタリー映画祭 (@yidff_8989) 2017年10月12日
ということで、今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭は短編を含めれば全部で12本を観た。で、結果は次の通り。
●インターナショナル・コンペティション
ロバート&フランシス・フラハティ賞:『オラとニコデムの家』
山形市長賞:『カーキ色の記憶』
優秀賞:『孤独な存在』『私はあなたのニグロではない』
特別賞:『激情の時』
●アジア千波万波
小川紳介賞:『乱世備忘ー僕らの雨傘運動』
奨励賞:『人として暮らす』『あまねき調べ』
特別賞:『パムソム海賊団、ソウルインフェルノ』『翡翠之城』
日本映画監督協会賞:『あまねき調べ』
市民賞:『ニッポン国VS泉南石綿村』
ワイズマンの『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』に何の賞も与えないのは何故なんだろう? もう殿堂入りでも良いよね。