監督:ルイス・ブニュエル
出演:クラウディオ・ブルック、シルビア・ピナル、エンリケ・アルバレス・フェリックス、オルテンシア・サントベニャ、フランシスコ・レイゲラ(以上、砂漠のシモン)ピエール・バチェフ、シモーヌ・マルイユ、ハイメ・ミラビエス、サルヴァドール・ダリ、ルイス・ブニュエル(以上、アンダルシアの犬)
原題:Simon del desierto、Un Chien Andalou
制作:メキシコ/1965、フランス/1929
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場所:シアター・イメージフォーラム

『砂漠のシモン』はキリスト教徒であれば知っているだろう「登塔者シメオン」を題材にしたストーリーだった。自分で高い塔を立てて、その上で祈祷をしながら苦しむ人々に対して奇跡を行なっていた人物、と云う設定をちょっとは面白いとおもいながらも、そんなこたあ、あるわきゃない、とおもってしまう不信心者の鬱屈を、映画の最後に軽く皮肉を込めたシーンで解消させて終わらせてくれたのは嬉しかった。

『アンダルシアの犬』は、きっちりと観たのはおそらくこれが初めてだった。いやあ、1929年にこんな映画ができていたとは驚くばかりだ。素晴らしい映画だ。

→ルイス・ブニュエル→クラウディオ・ブルック、ピエール・バチェフ→メキシコ/1965、フランス/1929→シアター・イメージフォーラム→★★★、★★★★