監督:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、スティーヴン・ルート、キース・スタンフィールド、キャサリン・キーナー
原題:Get Out
制作:アメリカ/2017
URL:http://getout.jp
場所:ギンレイホール

今年のアカデミー賞で脚本賞を獲ったジョーダン・ピール監督の『ゲット・アウト』はいつ公開されんだろう? なんて悠長なこと云っていたら、なんと、すでに公開済みだった! まあ、新人監督の撮ったオカルト、ホラー系の映画はよっぽどの話題にならない限り見逃しちゃうなあ。

『ゲット・アウト』についてはアカデミー賞の授賞式で得た情報からすると「ホラー系」だったので、ちょっとそっち系のショック演出に備えて観ていたら、「ホラー系」と云うよりもキューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』(この映画の中でも言及があった)とかポランスキーの『ローズマリーの赤ちゃん』のような「秘密結社」系タイプの映画だった。

ただ、それが「家族」や「親族」と云う枠組みの中で行われているので、ちょっとトビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』も連想できて、最後に「じいちゃん、やるんだ!」のセリフが出てきた時には、まさに『悪魔のいけにえ』じゃん! と笑ってしまった。

この映画で一番怖かったのは黒人メイドの顔だなあ。あの、意味ありげの微笑み(その意味がストーリーが進むうちにだんだんとわかって来る)は、今おもい出してもゾクゾクする。ベティ・ガブリエルと云う女優だそうだ。絶対にアカデミー賞の助演女優賞を獲るべきだった。

→ジョーダン・ピール→ダニエル・カルーヤ→アメリカ/2017→ギンレイホール→★★★☆