監督:フレデリック・ワイズマン
出演:
原題:Missile
制作:アメリカ/1987
URL:
場所:シアター・イメージフォーラム
フレデリック・ワイズマンが2015年に撮った『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』がやっと公開されることになって、それを記念してシアター・イメージフォーラム、そしてアテネ・フランセで過去の作品が特集上映されることになった。で、まずは1987年の『ミサイル』。
カリフォルニア州ヴァンデンバーグの空軍基地にある大陸間弾道ミサイルの打上げ管制センターに配属される空軍将校の訓練の様子を描いているこの映画を観て、核弾頭を搭載しているミサイルの発射命令を出すのが合衆国大統領であることを考えたときに、1987年の映画なのにすぐさまトランプの顔が浮かび上がってしまった。核戦争を引き起こすことについての道徳的な側面を話し合うシーンも出てくるけど、もしトランプのような人間的に欠陥のある大統領からの一時的な感情から来るミサイル発射の指示に対しての拒否権も教えているんだろうか。まさか、大統領が幼稚で気分屋でバカだったとき、の想定で訓練するはずもないだろうなあ。少なくともミサイル発射ボタンを押す将校が道義的な人間であることを祈るばかり。そうであれば大統領からの不当な指示も断固拒否できるんじゃないかとおもうしかない。
→フレデリック・ワイズマン→ヴァンデンバーグ空軍基地の将校たち→アメリカ/1987→シアター・イメージフォーラム→★★★☆