監督:フレデリック・ワイズマン
出演:ベネディクト会エッセネ派の人びと
原題:Essene
制作:アメリカ/1972
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場所:アテネ・フランセ文化センター
エッセネ派とは紀元前2世紀から紀元1世紀にかけて存在したユダヤ教のグループの呼称らしい。そして現代では、その厳格な教えを受け継いだキリスト教のグループなどの呼称にも使われているらしい。フレデリック・ワイズマンはベネディクト会のエッセネ派の人びとを追った。
どんな宗教でも聖職に身を置く人たちは、一般の人たちよりも人間としてのステージを上げることを目的とした人びとだろうと勝手に解釈しているんだけど、このフレデリック・ワイズマンの『エッセネ派』の中に登場する神父たちは、やたらと俗っぽい人間関係で悩みを抱えていて、それだったら我々のコミュニティで起こる問題と何ら変わることがなくて、修道会で行われる厳しい修行とはいったい何のためなんだろう? と、あきれて映画を観続けていた。
どんなところへもズケズケと入り込んでいくフレデリック・ワイズマンのカメラが客観的に捉える人間たちはどこまでも可笑しすぎる。
→フレデリック・ワイズマン→ベネディクト会エッセネ派の人びと→アメリカ/1972→アテネ・フランセ文化センター→★★★☆