監督:フレデリック・ワイズマン
出演:コロラド州のモンフォート・ミート・パッキング・ファームの人びと
原題:Meat
制作:アメリカ/1976
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場所:アテネ・フランセ文化センター

牧場で飼われている牛たちがどのような経緯を経て我々の食卓に並ぶのかは、なーんとなく理解はしているけれど、それを深く考えると肉が美味しく食えなくなってしまうかもしれないので、そこは無理やりスルーしておきましょう、ってはなしになっていたはずだった。でもそれをフレデリック・ワイズマンは許さなかった。つぶらな瞳をしたいたいけな牛や羊たちが集められて、運ばれて、吊るされて、血を抜かれて、バラバラにされて、小分けにされて、梱包されて出荷される過程をまざまざと見せつけてくれた。うーん、やっぱり辛い。辛すぎる。我々はどうしてそこまでして生きている動物を殺して食わなければならないのだろう。動物性タンパク質は、なにか、他のもので補えるはずだ。もう、可愛い動物たちを食べるのはよそう…。

と決意した帰り道、いつのまにかラーメン屋でチャーシューを食っていた。ああ…。

→フレデリック・ワイズマン→コロラド州のモンフォート・ミート・パッキング・ファームの人びと→アメリカ/1976→アテネ・フランセ文化センター→★★★★