監督:J・J・エイブラムス
出演:クリス・パイン、ザカリー・クイント、ベネディクト・カンバーバッチ、カール・アーバン、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペグ、ジョン・チョー、アントン・イェルチン、ブルース・グリーンウッド、ピーター・ウェラー、アリス・イヴ、ノエル・クラーク、レナード・ニモイ
原題:Star Trek Into Darkness
制作:アメリカ/2013
URL:http://www.startrek-movie.jp/index.php
場所:新宿ミラノ2
ダニエル・クレイグ版の007を観た時に、今まで築き上げてきたそのシリーズのテイストをすべてぶち壊してまでも新しいことをやろうとしている人たちのことを、ただ単純に昔を懐かしむあまりに全面否定をするのはやめようと反省したのだけれど、とは云え、スタートレックほどの長きにわたるシリーズとなると、確固たるその映画の精神と云うものがあって、それをないがしろにしてはダメだろうと云うおもいはすごく強い。JJによるスター・トレック の新シリーズは、その根本のところをまるっきり無視しているように見えてならない。特にスポックの扱いは酷い。激情をあらわにしたり、積極的に暴力をふるったりとまったくバルカン人には見えない。非論理的行動が多すぎる。この部分を破壊しては、もうスタートレックではないだろう。
いまの潮流に合わせてアクション寄りになったり、ハラハラドキドキの間一髪をクリアしていく描写が増えるのは許せるにしても、スポックの性格を破壊しては絶対にダメだ。JJがこのシリーズをこのまま撮るのならば、今後はもう観に行かないとおもう。
→J・J・エイブラムス→クリス・パイン→アメリカ/2013→新宿ミラノ2→★★