監督:ニール・ブロムカンプ
出演:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、ヴァグネル・モーラ、アリシー・ブラガ、ディエゴ・ルナ、エマ・トレンブレイ、ウィリアム・フィクナー
原題:Elysium
制作:アメリカ/2013
URL:http://www.elysium-movie.jp
場所:109シネマズ木場
ニール・ブロムカンプ監督の前作『第9地区』は、クリーチャーのデザインが酷かったけれども、全体的なイメージやコンセプトはとても面白い映画だった。SF映画の魅力がイマジネーションの広がりとその視覚化であるとすれば、先日観た『クロニクル』のジョシュ・トランクもそうだけど、その担い手である若い才能が次々と生まれてくるハリウッドはうらやましいかぎりだ。どうして日本の実写はダメなんだろう。アニメーションでは次々と才能のある人が生まれて来ているのに。
このニール・ブロムカンプ監督の新作『エリジウム』も、身体にパワードスーツを埋め込んだマット・デイモンとドロイドが闘うシーンや同じくパワードスーツを着たシャールト・コプリーと対決するシーン、どんな不治の病も治療する再生装置やスペース・コロニー「エリジウム」のビジュアルなど、ひとつひとつの視覚効果が楽しくて、最後まで飽きずに観てしまう。ポール・バーホーベン監督の継承者とも云われるグロテスクな描写は相変わらず出てくるんだけども。
年末にはアルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』も控えているし、今年はSF映画の当たり年だ。
→ニール・ブロムカンプ→マット・デイモン→アメリカ/2013→109シネマズ木場→★★★☆