監督:吉田大八
出演:大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、斎藤工、中村倫也、坪倉由幸、和田聰宏、石橋けい、森優作、後藤剛範、中野英樹、赤間麻里子、山本學、佐野史郎、リリー・フランキー、塚本晋也、國村隼、木村佳乃、小林聡美、佐藤浩市
制作:「騙し絵の牙」製作委員会/2021
URL:https://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/
場所:109シネマズ菖蒲
塩田武士の小説「騙し絵の牙」を『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八が映画化。
出版業界に少なからず足を突っ込んできた人間から見れば、出版にまつわるいろいろな要素をぶち込んで来て、それをごった煮にしたようなこの映画は面白くもあり、あまりにもデフォルメが過たり、言葉足らずなところもあって、ちょっとリアリティに欠けるんじゃない? と文句も云いたくなるところもあったりして、まあ、つまり、113分のこの映画を飽きることなく観ることはできた。
惜しいのは、やや強引なストーリー展開を持ち込んできてるところで(新人作家が記者会見で爆弾発言する部分や、街の小さな本屋に行列ができるところなど)、どんでん返しを売りにしている長編小説を2時間枠の映画に収めるにはやっぱり限界があった。
それにしても、この映画に出資しているKADOKAWAは、自身のやっている「ところざわサクラタウン」のような新しい出版の生産・物流拠点を作る計画を揶揄されても問題ないとは太っ腹な会社だ。
→吉田大八→大泉洋→「騙し絵の牙」製作委員会/2021→109シネマズ菖蒲→★★★