監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、デヴィッド・アルヴァレス、マイク・ファイスト、ジョシュ・アンドレス、コリー・ストール、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、リタ・モレノ
原題:West Side Story
制作:アメリカ/2021
URL:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/westsidestory
場所:109シネマズ菖蒲
ロバート・ワイズ監督の1961年の映画『ウエスト・サイド物語』を最初に観たのは、おそらくは映画館ではなくてテレビ放映だったとおもう。そしてすぐさまサントラを買って、使い古された慣用句だけれども、文字通り、擦り切れるほどレコードプレーヤーで聞いた。なかでも好きな曲は“アメリカ”で、今でもその曲を聞くとテンションがあがって、ラテンのノリで踊りたくなってくる。踊れないけど。
その『ウエスト・サイド物語』を、なんとスティーヴン・スピルバーグ監督がリメイクした。彼にとって初めてのミュージカルなんじゃないのかな。『1941』はミュージカルじゃないよね。コメディからシリアスなものまで、どんなものでもこなせる職人監督の、またまた使い古された慣用句だけれども、面目躍如だった。
でも、この映画をどんな顔して観て良いのかよくわからなかった。ストーリーは知っているし、使われる楽曲もすべて昔と同じだった。場面設定も、いろいろと工夫はしていたけれど、とりたてて大きな変更点はなかった。ミュージカルシーンもキレキレで、とても素晴らしいんだけれども、ロバート・ワイズ版の映画をスティーヴン・スピルバーグがバージョンアップする意味をあまり見出すことが出来なかった。それだけロバート・ワイズ版の完成度が高かったんだとおもう。
と云ったりはするものの、スティーヴン・スピルバーグ版も素晴らしい映画だったことに違いはなかった。リタ・モレノを出してくるズルさがあるんだけれどもね。
→スティーヴン・スピルバーグ→ベアンセル・エルゴート→アメリカ/2021→109シネマズ菖蒲→★★★☆