監督:タイカ・ワイティティ
出演:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、クリスチャン・ベール、テッサ・トンプソン、ジェイミー・アレクサンダー、タイカ・ワイティティ、クリス・プラット、デイヴ・バウティスタ、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、イドリス・エルバ、ラッセル・クロウ
原題:Thor: Love and Thunder
制作:アメリカ/2022
URL:https://marvel.disney.co.jp/movie/thor-love-and-thunder.html
場所:109シネマズ木場

ホン・サンスの穏やかな映画の次はマーベル・シネマティック・ユニバースのうるさい映画。まあ、こんな映画のチョイスも抑揚があって悪くないんじゃないかとおもう。

アスガルドの王オーディンの世継ぎであるソー(クリス・ヘムズワース)と地球(ミッドガルド)の宇宙物理学者ジェーン(ナタリー・ポートマン)との関係の行方が、まずはこのシリーズの根幹をなすべき重要なテーマだったのに、いつのまにかロキ(トム・ヒドルストン)のキャラクターが幅を利かせてしまって、前回の『マイティ・ソー バトルロイヤル』ではジェーンは登場せず、セリフだけで二人が破局を迎えたらしいと云うことがわかる程度にまで重要度が堕ちてしまった。

『ソー:ラブ&サンダー』では、再びその二人の関係に焦点を合わすべく、想像もつかない展開にジェーンをぶっ込んできた。でも残念ながらロキの出ないソーは、美少女キャラのいないジブリ映画のようだし、食事シーンのないホン・サンスの映画のようだった。

クリスチャン・ベールが演じる神殺しゴアを登場させたり、ギリシア神話の神ゼウスのイメージってこんな感じだっけ? とおもわざるをえないラッセル・クロウを出したりしても、やはりロキの穴はまったく埋められなかった。ソーの次回作はやはりロキを復活させないと。

→タイカ・ワイティティ→クリス・ヘムズワース→アメリカ/2022→109シネマズ木場→★★★