監督:S・S・ラージャマウリ
出演:N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア、ラーム・チャラン、アジャイ・デーヴガン、アーリヤー・バット、シュリヤ・サラン、サムドラカニ、レイ・スティーヴンソン、アリソン・ドゥーディ、オリヴィア・モリス
原題:RRR
制作:インド/2022
URL:https://rrr-movie.jp
場所:109シネマス木場
1998年に日本で公開された『ムトゥ 踊るマハラジャ』が話題になってからと云うものの、続々とインドの娯楽映画がシネコンでも公開されるようになった。そんなに映画館で観ているわけではなくて、Netflixなどの追いかけ鑑賞の範囲内での感想なのだけれども、インド映画を観ていつも感じることは、彼らの面白い映画を作ろうとするひたむきな努力が画面から伝わってくること。ケレン味のまったく無いところところに感心してしまう。それは韓国映画にも感じることで、残念ながらいまの日本映画にはそれを感じることがとても少ない。
S・S・ラージャマウリ監督の『RRR』は、ふたりの男が関わり合う数奇な運命を、これでもか!の映像テクニックでこってりと味付けている楽しい映画になっていた。強引なストーリー展開があっても、そのパワフルな映像に乗って観てしまえばさほど気にならない。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と同じようにアトラクションを楽しむ感覚の映画だった。
ただ、製作者が映画の途中にインターミッションを入れているのなら、日本でもそれを再現すべきじゃないのかなあ。『アラビアのロレンス』でも『80日間世界一周』でもインターミッションがあっての作品だったような気もする。
→S・S・ラージャマウリ→N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア→インド/2022→109シネマス木場→★★★☆