監督:ウェス・アンダーソン
出演:ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、スティーヴン・パーク、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、ジェイク・ライアン、グレース・エドワーズ、ジェフ・ゴールドブラム
原題:Asteroid City
制作:アメリカ/2022
URL:https://asteroidcity-movie.com/
場所:ユナイテッド・シネマ浦和
ウェス・アンダーソンの映画がやって来るとつい観に行ってしまうのに、それでもやっぱりウェス・アンダーソンの映画は訳がわからない。その訳のわからなさを面白がるために観に行くのが正解だとはおもうのだけれど、映画を観終わるといつもモヤモヤして映画館を去ることになる。
今回の『アステロイド・シティ』は、1950年代のアンソロジーテレビ番組が伝説の劇作家のコンラッド・アープ(エドワード・ノートン)を紹介するかたちで彼の劇を映画として見せていく。まず、そこが訳がわからない。演劇と云う閉ざされた「場」で見せる劇を映画へと置き換えたときに、カメラの横移動で「場」を見せていく面白さ、なのかもしれないけれど、うーん、そこが面白いような、面白くないような。
劇の舞台はアメリカ南西部に位置する砂漠の街アステロイド・シティ。そこで開かれるジュニアスターゲイザー賞(若き優秀な科学者を発掘する賞みたいなもの?)に招待された子供と親たち。それぞれの家族の事情が交錯する面白さ。うーん、面白いような、面白くないような。いつもながらキャストが豪華なのは楽しい。
アステロイド・シティは隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所。それが関係してなのか、ジュニアスターゲイザー賞の授賞式真っ最中に飛来してくるエイリアンの唐突さ。エリア51を彷彿とするような、ジョーダン・ピール『NOPE/ノープ』をおもい出させるような。うーん、面白いような、面白くないような。いや、エイリアンがジェフ・ゴールドブラムなのは面白い!
全体的に1950年代のテレビ番組が劇作家を紹介する体を取っているので、アメリカの古き良き50年代テーストになっているところがとてもお洒落。うーん、いつもながらウェス・アンダーソンの映画はカッコイイ。
スタイリッシュな映像に幻惑されながら全編を通して楽しめはするけど、やっぱり自分にとって面白いとはおもえないところがいつものウェス・アンダーソンの映画。でもまた次作を観に行ってしまうのだろうなあ。
→ウェス・アンダーソン→ジェイソン・シュワルツマン→アメリカ/2022→ユナイテッド・シネマ浦和→★★★