監督:マイケル・マン
出演:アダム・ドライバー、ペネロペ・クルス、シェイリーン・ウッドリー、サラ・ガドン、ジャック・オコンネル、パトリック・デンプシー、ガブリエル・レオーネ
原題:Ferrari
制作:アメリカ/2023
URL:https://www.ferrari-movie.jp
場所:ユナイテッド・シネマ浦和
イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創業者エンツォ・フェラーリを描くにあたって、監督のマイケル・マンは1957年のミッレミリアの公道自動車レースを彼の人生の大きな分岐点としてストーリーの中核に持ってきた。
1957年当時のエンツォ・フェラーリは、前年に長男のディーノを亡くしたことから妻ラウラとの間に亀裂が入り、戦時中からの付き合いである愛人リナ・ラルディのことが妻にばれて、そのリナ・ラルディとのあいだに生まれたピエロの認知問題もあって、私生活においてはのっぴきならない状況に追い込まれていた。さらに会社の経営面でも販売台数が伸び悩み、フォードかフィアットの支援を得なければならない状況に追い込まれていて、なんとしてでもレースで優勝してフェラーリの名を高めたかった。
このような負の事象が次々と重なってわだかまった結果、そのパワーがミッレミリアのレースへの過度な期待へと変換されて、アルフォンソ・デ・ポルターゴが運転するするフェラーリ335Sが公道脇で観戦していた子供5人を含む観客9人を巻き添えにする大事故へと大爆発して帰結するスムーズな映像表現はさすがマイケル・マンだった。アルフォンソ・デ・ポルターゴの遺体が真っ二つになって転がっている(事実そうだったらしい)いる映像はそのピークに位置させる衝撃的な映像として脳裏に焼き付くほどだった。
ただ、クルマ好きからすると、レースシーンはダメだったらしい。クルマ系YouTuberのウナ丼さんがそうXでつぶやいていた。
映画『フェラーリ』……ダメだこりゃ。何もかもがダメだこりゃ。というわけでこれから通算20回目の『フォードvsフェラーリ』見て浄化するぞ〜 pic.twitter.com/tHaecFYLcu
— ウナ丼_STRUT_エンスーCARガイド (@EnthuCarGuide) July 16, 2024
クルマが詳しくない自分からするとさっぱりわからなかったけれど。
→マイケル・マン→アダム・ドライバー→アメリカ/2023→ユナイテッド・シネマ浦和→★★★★