エンプティ・スーツケース
監督:ベット・ゴードン
出演:ローズマリー・ホックシールド、ロン・ヴォーター、ヴィヴィアン・ディック、ナン・ゴールディン、ヤニカ・ヨーダー、ジェイミー・マクブレイディ、ベット・ゴードン/声:リン・ティルマン、カリン・ケイ、アネット・ブレインデル、ドロシー・ザイドマン、マーク・ハイドリッヒ
原題:Empty Suitcases
制作:アメリカ/1980

エニバディズ・ウーマン
監督:ベット・ゴードン
出演:ナンシー・レイリー、スポルディング・グレイ、マーク・ハイドリッヒ、トム・ライト/ナレーション:カリン・ケイ
原題:Anybody’s Woman
制作:アメリカ/1981

URL:https://punkte00.com/gordon-newyork/
場所:シアター・イメージフォーラム

ベット・ゴードンの名前はまったく知らなかった。彼女は1970年代末から80年代にニューヨークのアンダーグラウンドで起きた音楽やアートのムーブメント「ノー・ウェイブ」周辺で活動した映画作家らしい。今年、日本でも公開されたドキュメンタリー映画『美と殺戮のすべて』で焦点が当てられた写真家ナン・ゴールディンとの関わりもあって、彼女の長編映画第1作目の『ヴァラエティ』(1983)にもナン・ゴールディンが登場するらしい。

その『ヴァラエティ』の前に撮られた52分の中編映画『エンプティ・スーツケース』と24分の短編映画『エニバディズ・ウーマン』を観てみた。

2つとも長編映画を撮るための習作的な映画で、コラージュのように並べられたシーンの羅列から意味を汲み取るには、もっと彼女の背景や活動のことや問題提起を知らなければ理解することは難しかった。まあ、でも、これでベット・ゴードンのことを調べて、ちょっとでも知識を蓄えて、長編映画『ヴァラエティ』を観に行くのは良い流れだとおもう。

→ベット・ゴードン→→アメリカ/1980 、1981→シアター・イメージフォーラム→★★★