監督:トラビス・ファイン
出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイバ、フランシス・フィッシャー、グレッグ・ヘンリー、クリス・マルケイ、ドン・フランクリン、ケリー・ウィリアムズ、ジェイミー・アン・オールマン
原題:Any Day Now
制作:アメリカ/2012
URL:http://bitters.co.jp/choco/
場所:新宿武蔵野館
まだマイノリティの人たちへの差別が激しかった70年代に、ゲイのカップルがダウン症の子を薬物依存の母親から引き取って育てようとするストーリー。そこにさらに黒人の弁護士も加わって、さまざまなマイノリティたちが寄り添ってダウン症の子を守ろうとするけれども、保守的な法曹界や融通の利かないお役所仕事に裏切られ続け、泣く泣く自堕落な母親の元にダウン症の子を返さざるを得なくなる主人公たちの姿が痛々しかった。ラストにささやかな復讐が設けられてているけど、それだけでは何とも気持ちが納まらない映画だった。そこに救いがあるとすれば、実際にダウン症であるアイザック・レイバの笑顔だろうけど、うーん、もうちょっと彼に活躍の場があれば良かったのに。ゲイのカップルであるアラン・カミングとギャレット・ディラハントがアイザック・レイバと徐々に心が通い合って行く描写がもっとあれば、ラストの哀しみも倍増しただろうに。
→トラビス・ファイン→アラン・カミング→アメリカ/2012→新宿武蔵野館→★★★