監督:沖田修一
出演:根岸遙子、安澤千草、荻野百合子、桐原三枝、川田久美子、徳納敬子、渡辺道子、黒田大輔
制作:「滝を見にいく」製作委員会/2014
URL:http://takimini.jp
場所:新宿武蔵野館
前作の『横道世之介』が面白かった沖田修一監督の新作は、7人のおばちゃんたちが山で迷うだけのストーリーだった。それも前作の160分の映画から一気に88分と云う短さの映画に切り替えて、職人監督が撮るようなプログラムピクチャーを作ったのはびっくりした。
映画が全盛期のころにはこのようなB級映画がたくさんあって、短期間で撮影して、90分弱の上映時間の中にきっちりと起承転結をまとめて、テンポよく笑ったり、泣いたりできる映画がどこの映画館でも2本立ての一つとして上映されていた。そんな懐かしきプログラムピクチャーたちをおもい出してしまった。最近、無駄に上映時間の長い映画がやたらと多いので、この映画はわざとそこに切り込んだような気もする。沖田修一監督はウディ・アレンのように、このくらいの尺の映画毎年一本くらいのペースで作っても良いんじゃないのかなあ。
無名のおばちゃん俳優たちも素晴らしかった。根岸遙子や荻野百合子が素人と云うからびっくりだ。
→沖田修一→根岸遙子→「滝を見にいく」製作委員会/2014→新宿武蔵野館→★★★☆