マップ・トゥ・ザ・スターズ

監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ロバート・パティンソン、ジョン・キューザック、オリヴィア・ウィリアムズ 、サラ・ガドン、エヴァン・バード、キャリー・フィッシャー
原題:Maps to the Stars
制作:アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ/2014
URL:http://mapstothestars.jp/
場所:新宿武蔵野館

『インランド・エンパイア』がデヴィッド・リンチ版『サンセット大通り』ならば、この『マップ・トゥ・ザ・スターズ』はデヴィッド・クローネンバーグ版『サンセット大通り』だった。さらに、ジュリアン・ムーアが主演であるし、セリフに「ポール・トーマス・アンダーソン」の名前も出て来るので、クローネンバーグ版『ブギーナイツ』でもあった。

クローネンバーグのハリウッド内幕ものは、クローネンバーグならではのトチ狂った人間が大勢出て来て楽しかった。特にジュリアン・ムーアはスロット全開だ。便器に座りながら、ミア・ワシコウスカに「便秘なのよ」と云いながらおならを二連発するのにはぶっ飛んだ。このシーンが今年見た映画の中のNo.1のシーンだ。ミア・ワシコウスカの華奢な身体に似合わない近親相姦に捕らわれたパラノイアぶりも好い。ヤケドの跡のある可愛い顔に血しぶきが飛び散るシーンが美しい。

でも、そんなことより一番の問題は、本人で登場するキャリー・フィッシャーだ! 歳も歳だし、顔が老化するのは、まあ、しょうがない。でも、西洋人特有の、腰回りに肉が付いたドッシリ感は酷すぎる。もうプリンセス・レイアは出来ないじゃないか! 出来て、せいぜいがジャバ・ザ・ハットくらいだ!

→デヴィッド・クローネンバーグ→ジュリアン・ムーア→アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ/2014→新宿武蔵野館→★★★☆