監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャールト・コプリー、ヒュー・ジャックマン、デーヴ・パテール、シガニー・ウィーバー、ワトキン・チューダー・ジョーンズ、ヨーランディ・ヴィッサー、ホセ・パブロ・カンティージョ、ブランドン・オーレット
原題:Chappie
制作:アメリカ/2015
URLhttp://www.chappie-movie.jp
場所:T・ジョイ大泉
ニール・ブロムカンプ監督の映画は、ポール・バーホーベンのようなエログロのどぎついスタイルを継承しているのではないかと『第9地区』を見た時には感じたのだけれど、『エリジウム』ではそれがハリウッド的な毒にも薬にもならないスタイルに落ち込んで、今回の『チャッピー』では同じ『ロボコップ』のような題材を扱いながら、さらにポール・バーホーベンから遠いところに落ち着いてしまった。
ハリウッド的なフツーなSF映画に落ち着いてしまったぶん、ストーリーのめちゃくちゃ具合が浮き立ってしまって、そのおかしなところを突っ込んで面白がることが出来るのか、反対に白けてしまうのか、微妙な映画に出来上がっていた。例えば、AIが育てた「意識」のデータをロボットの頭に着けた脳波検知ヘルメットで転送してしまうなんて設定を笑って許すのか、そんなバカなこと出来るわけないじゃん、と怒るのか、どっちつかずにフラフラと漂って、最後、“ニンジャ”のパンツに日本語のカタカナで「テンション」と書いてあったのを大笑いしてテンションが上がったので、めでたしめでたしとなりました。
→ニール・ブロムカンプ→シャールト・コプリー→アメリカ/2015→T・ジョイ大泉→★★★