監督:石田祐康
声:北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、西島秀俊、竹中直人
制作:「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会/2018
URL:http://penguin-highway.com
場所:MOVIXさいたま

「小学4年生のアオヤマ君の住む街で、ある日突然、ペンギンの群れが出現する怪事が起こり始めた」のアニメーションを観始めた時に、やはりその設定に最初から心が踊るのか、それともまったく踊らないのか、簡単に二分されてしまうおもう。今回の『ペンギン・ハイウェイ』について云えば私は後者だった。意識の高い小学4年生にも鼻がつくし、突然現れたペンギンの謎にもなんら好奇心が掻き立てられることはなかった。そう考えると宮崎駿のアニメーションって、ナウシカでもラピュタでも、前提としての世界観の押し出し方が巧いんだろうなあ。ファーストシーンだけで気持ちを高揚させる何かが必ずある。

それに、このストーリーの中に小学4年生が大人の女性のおっぱいに興味を持つシーンを入れることに何の意味があるんだかさっぱりわからなかった。もうちょっと高学年の設定ならば性的な意味合いを持たせることが出来たのだろうけど、どっちかと云えば母性的な意味にしか捉えられず、小さな男の子が母親に男と女の性差を興味本位に聞くくらいのエピソードにしかおもえなかった。それにしては父親に比べて実際の母親の描き方が希薄だったなあ。そんなところも、ぼんやりとした映画だった。

→石田祐康→(声)北香那→「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会/2018→MOVIXさいたま→★★☆

監督:リカルド・フレーダー
出演:バーバラ・スティール、ロバート・フレミング、シルヴァーノ・トランキッリ、マリア・テレサ・ヴィアネッロ、ハリエット・メーディン
原題:The Horrible Dr. Hichcock
制作:イタリア/1964
URL:
場所:アテネ・フランセ文化センター

前回に続いてアテネ・フランセ文化センターで行われた「中原昌也への白紙委任状」へ。

「中原昌也への白紙委任状」で中原昌也が選ぶ映画はひどい映画ばかりだ。ストーリーに流れがなくて、いや、流れがないばかりか前後のつながりがわからん! と云う映画ばかりをピックアップして紹介してくれる。それでも、じゃあめちゃくちゃつまらないのかと云うと、そう云うわけでもない。そのひどさが楽しめるのだ。ひどい映画が楽しめる場合と、まったく楽しめない場合の境界線ってなんだろう? そこがよくわからない。中原昌也が云っていたように、脚本、監督はひどくても周りのスタッフに優秀な人がいる場合には全体的な格調がアップして、その「ひどさ」を包み込んでくれるのかもしれない。一見するとしっかりとした映画に見える場合には、その中の「ひどさ」とのズレで可笑しさを生んで楽しめるのかもしれない。

映画上映後の恐怖映画研究家、山崎圭司とのトークによると、リカルド・フレーダーは撮影をさっさと切り上げて遊びに行きたいような監督だったらしい。やっつけ仕事なのに、それなりの映画が出来てしまうと云うそのギャップが、結果として楽しめる映画を生み出してるのかなあ。

→リカルド・フレーダー→バーバラ・スティール→イタリア/1964→アテネ・フランセ文化センター→★★☆

監督:ブラッド・バード
声:黒木瞳、三浦友和、綾瀬はるか、山崎智史、斎藤志郎、木下浩之、加藤有生子、後藤哲夫、菅生隆之、鈴村健一、小島瑠璃子
原題:Incredibles 2
制作:アメリカ/2018
URL:https://www.disney.co.jp/movie/incredible-family.html
場所:109シネマ菖蒲

昨今のジェンダー平等の機運が高まっている社会現象を受けて、ピクサーのアニメーションにもその余波が! スーパーヒーローこそが男性優位社会の象徴なので、ワンダーウーマンとか、『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クインとか、そして『インクレディブル・ファミリー』のイラスティガールなどの、女性のスーパーヒーロー(ハーレイ・クインはスーパーヒーローではないか)が大活躍する映画が出てくるのは大賛成。でも、今回の『インクレディブル・ファミリー』は悪役までもジェンダー平等にしてしまった。いやいや、そこはいけ好かない男のままで良いんじゃないの? ハリウッドにまだまだいそうなセクハラ、パワハラおやじを象徴するような悪役でも良かったような。

ブラッド・バードの演出は前作同様にテンポが良くて、観ていてすこぶる気持ちが良かった。「インクレディブル」シリーズの生命線は飛んだり跳ねたりの上下のスピード感だなあ。じゃあ次は、ヴァイオレットを主人公で。

→ブラッド・バード→(声)黒木瞳→アメリカ/2018→109シネマ菖蒲→★★★☆

監督:細田守
声:上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治
制作:スタジオ地図/2018
URL:http://mirai-no-mirai.jp
場所:109シネマズ木場

細田守のアニメーションを今まで観てきて、まだ『サマーウォーズ』のころはそこで描かれる先祖や家族に対するリスペクトを物語の一部として微笑ましく見守っていたけれど、それを何度も繰り返されるとなると、物語としての完成度が高くなければいくらなんでも、またか、になってしまう。今回の『未来のミライ』でもそれが繰り返されていて、少なくともタイトルが『未来のミライ』なんだから、主人公である4歳の男の子「くんちゃん」が未来から突然現れた女子高生の妹「ミライ」によって影響を受けて人間的な成長を見せるエピソードが中心なんだとおもったら、また単純に家族の系譜をさかのぼってノスタルジックな哀愁ばかりが強調されている映画にしか見えなかったのは辛かった。成長した未来の「くんちゃん」がよくあるフツーの高校生となって登場することの意味もわからなかった。「過去」よりも、もっと「未来」が重要なポイントとなっていたら細田守のアニメーションを再度評価し直していたかもしれないのに。

→細田守→(声)上白石萌歌→スタジオ地図/2018→109シネマズ木場→★★☆

監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山﨑俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、吉田美紀、合田純奈、浅森咲希奈、秋山ゆずき
制作:ENBUゼミナール/2017
URL:http://kametome.net/index.html
場所:池袋シネマ・ロサ

Twitterで上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』がめちゃくちゃ面白い! との絶賛Tweetがあちらこちらから飛んできた。どんな映画なのかまったく知らなかったのでさっそくネットで調べてみると、監督も俳優も誰一人知らない自主映画的なノリの映画のようだった。

自主映画を観た時に、低予算から来る陳腐さを許容できるのか、白けてしまうのか、その自分なりの合否のラインはよくわっていない。ストーリーにもよるだろうし、観た時の体調にもよるだろうし、見知らぬ俳優にオーラを感じるか感じないかだけかもしれない。ただ、ひとつだけはっきりと云えることは、映画のプロットにアイデアがあると許容できる可能性が高いと云うことだ。

『カメラを止めるな!』はCS(だったかな?)のゾンビ映画ばかりを流すチャンネルの中で、ゾンビのドラマをワンカットで生放送をすると云う三谷幸喜のようなノリの制作現場を描いた映画で、冒頭の37分にいきなりその生放送のドラマを見せて、後半に撮影の舞台裏のドタバタを見せる二部構成になっていた。このような構成であることをまったく知らなかったので、いきなり手持ちカメラひとつの長回しで「ゾンビもの」を見せられたときには、「ゾンビもの」だったのか! とのちょっとした失望感(ゾンビ映画は好きなんだけど、なんでだろう? ちょっとした期待ハズレが)と、それにしてはゾンビとは関係のない護身術の話題をなんでこんなにダラダラと、とか、よくもまあ「あら、こんなところに斧が!」なんて陳腐なセリフを云わせるな、とか、これが話題の映画なのか? との疑問が湧いてしまった。いやー、ところが、そんな低予算で作られているだろうドラマの陳腐に見えるところがそのまま撮影の舞台裏のドタバタに直結する部分で、ああ、そう云うことだったのか! との疑問解決が起こす「気持ちのズレ」が大笑いを生み出し、その可笑しさが爽快感につながってしまった。映画はやっぱりプロットのアイデアが大切だ!

低予算で作られた映画の中で放送される低予算のドラマと云う、本流ではなくて端っこの方で映画やドラマを制作する人たちへの応援歌でもあるこのような映画が日本でもまだ出てくる素地があるのならば、シネコンで上映される「コミック原作もの」や「恋愛もの」だって、どうぞどんどんやってください、と云えるなあ。

→上田慎一郎→濱津隆之→ENBUゼミナール/2017→池袋シネマ・ロサ→★★★★

監督:ホン・サンス
出演:キム・ミニ、イザベル・ユペール、チャン・ミヒ、チョン・ジニョン、ユン・ヒソン、イ・ワンミン、カン・テウ、マーク・ペランソン、シャヒア・ファーミー
原題:Claire’s Camera
制作:韓国/2017
URL:http://crest-inter.co.jp/sorekara/crea/
場所:ヒューマントラストシネマ有楽町

今回のホン・サンス連続上映のラスト『クレアのカメラ』。

いろんな国の俳優がホン・サンスの映画に参加することがとても楽しみになってきている。日本からも加瀬亮が参加した『自由が丘で』があって、フランスからはイザベル・ユペールが参加した『3人のアンヌ』があった。もしホン・サンスがキム・ミニに固執するあまりにそれが失われることになると悲しいなあとはおもっていたけれど、この『クレアのカメラ』のように共演すると云う手はまだ残っていたんだ。でも、なんでだろう? 『クレアのカメラ』での二人の共演がうまくかみあっているようにはちょっとおもえなかった。

ホン・サンスの直近4作品の映画を観て、プライベートでもコンビとなる女優と組んで映画を撮り続ける、ってことに「私映画」のような艶めかしさを感じてしまってちょっと辛かった。どれも面白い映画ではあるんだけど、次もキム・ミニが主演ってのは、ちょっとかんべんしてもらいたい気分も半分くらい。

→ホン・サンス→キム・ミニ→韓国/2017→ヒューマントラストシネマ有楽町→★★★

監督:ロン・ハワード
出演:オールデン・エアエンライク、ウディ・ハレルソン、エミリア・クラーク、ドナルド・グローヴァー、タンディ・ニュートン、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、ヨーナス・スオタモ、ポール・ベタニー
原題:Solo: A Star Wars Story
制作:アメリカ/2018
URL:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html
場所:109シネマズ木場

「スター・ウォーズ」シリーズでハリソン・フォードが演じたハン・ソロの若かりし頃のエピソードをスピンオフするのに、やはりそこは「スター・ウォーズ」の基調となる西部劇っぽさをベースにして見せるのは正解だとはおもう。でも、若い頃のハン・ソロを演じるオールデン・エアエンライクが昔の西部劇っぽい力強さを持ち合わせていないと云うのか、今の役者はちょっと子供っぽいと云うのか、ジョン・ウェインやゲーリー・クーパーのような男のフェロモンをまったく感じさせないところがちょっと辛い。

もちろんハリソン・フォードだって昔のハリウッドの映画に出てくるような男優とは違うタイプだけれども、少なくともまだタフなイメージの残っている役者だった。もしかすると彼は昔のような骨太なオーラを持ち合わせていた最後の役者だったのかもしれない。今の役者はみんな線が細すぎる。

ミレニアムファルコンのコクピットでトグルスイッチをパンパンパンと入れていくシーンが何度もあったのは大満足!

→ロン・ハワード→オールデン・エアエンライク→アメリカ/2018→109シネマズ木場→★★★

監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、池松壮亮、緒形直人、森口瑤子、蒔田彩珠、山田裕貴、片山萌美、高良健吾、池脇千鶴、柄本明、樹木希林
制作:フジテレビジョン、AOI Pro.、ギャガ/2018
URL:http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/
場所:109シネマズ木場

是枝裕和監督の『万引き家族』がカンヌ映画祭の最高賞である「パルム・ドール」を受賞したことが日本でも大きく報道された。日本の映画が海外の映画祭で賞を獲ることは大変うれしいことだけど、そのような映画賞を獲ることに熱心な監督がいつも同じ人なのが面白いと云うか残念と云うか。個人的には映画の賞なんて、アホらしい、とおもっている人のほうが好きだけど。

で、『万引き家族』を観るにあたって、日本映画専門チャンネルで是枝裕和監督の過去の映画を立て続けにざっと見た。『三度目の殺人』(2017年)は面白かった。そしてフジテレビのNONFIXで放送された「しかし… 福祉切り捨ての時代に」(1991年)「もう一つの教育〜伊那小学校春組の記録〜」(1991年)も面白かった。しかし、『ワンダフルライフ』(1999年)はその設定に乗ることが出来ず、『DISTANCE』はあまりにも役者のセリフが聞き取りにくかった。

この5本をざっと見渡して、そして観たことのある『幻の光』(1995年)、『誰も知らない』(2004年)、『空気人形』(2009年)、『そして父になる』(2013年)、『海街diary』(2015年)も合わせて考えてみると、是枝裕和監督は絶えずドキュメンタリーを意識しているんだなあ、ってことがわかる。でも、どちらかと云えば一番ドキュメンタリー描写からかけ離れた劇映画である『三度目の殺人』と純粋なドキュメンタリーである「しかし… 福祉切り捨ての時代に」「もう一つの教育〜伊那小学校春組の記録〜」が面白くて、劇映画にドキュメンタリー的な描写を入れようと腐心している映画があまりおもしろくなかったのは、やはりプロの役者を使っている以上、ふたつを融合することの限界が見えてしまうからなんだとおもう。『ワンダフルライフ』はすべて無名の役者か素人を使うべきだったんじゃないのかなあ。

『万引き家族』の場合も安藤サクラや樹木希林なんてものすごく演技が巧い。惚れ惚れするほどだ。ただ、配役に有名な役者ではなくてプロか素人かわからないような、それでもって自然なんだか演技なんだかわからないような人を持って来た時のことを考えると、いやあ、それが是枝裕和の求めているものじゃないのかなあ、なんておもったりもする。だから、ふたりの子役はもちろんベストな配役だった。

前から云うように、子供をダシに使ってやたらと幼気さをアピールする映画はハンディ、マイナス100ポイントだけど。

→是枝裕和→リリー・フランキー→フジテレビジョン、AOI Pro.、ギャガ/2018→109シネマズ木場→★★★☆

監督:蔵原惟繕
出演:渡哲也、吉永小百合、中尾彬、浜川智子、佐野浅夫、滝沢修、芦川いづみ
制作:日活/1966
URL:http://www.nikkatsu.com/movie/20949.html
場所:武蔵学園大講堂

毎年開催されている「被爆者の声をうけつぐ映画祭」も12回目を数えて、明治大学から武蔵大学に場所を移してからも4回目になった。今回は14日土曜日の午後6時に吉永小百合のトークショーがあるとの告知もあって、午後3時からの整理券配布には昔からの吉永小百合ファン、サユリストも多数詰めかけて大変な騒ぎになったのは驚いた。でも、整理券を配らなくても武蔵大学の大講堂は充分に収容できるキャパシティーがあったので、酷暑の中、老人たちを並ばさせるのはちょっとかわいそうだった。

吉永小百合による『愛と死の記録』の撮影裏話などを聞いてからの映画鑑賞は、あまりにもはっきりとしたテーマ(被爆者への差別)をストレートで表現する映画を飽きずに観るにはベストな流れだった。途中、35mm映写機(!)のトラブルがあって2回も中断したけれど、デジタル上映が主流となった今、こんなことに遭遇する機会も無くなるんだなあとしみじみ。

『愛と死の記録』はもちろん広島が舞台で、渡哲也が吉永小百合をバイクの後ろに乗せて街の中を疾走するシーンが出てくる。その中に海岸沿いを走るシーンがあるんだけど、その景色にどうも見覚えがある。それはおそらく広島市から呉市に向かう国道31号線だ! 昨年、呉へ旅行した時にそこを自転車で走ったので間違えない。ちょうど先日の西日本豪雨で国道31号線が土砂崩れで通行止めになったニュースが流れて、あっ! あそこだ! になっていたので、またの不意打ちの再会にやたらと親近感が湧いてしまった。また国道31号線を走りたいなあ。

→蔵原惟繕→渡哲也→日活/1966→武蔵学園大講堂→★★★

監督:ウディ・アレン
出演:ケイト・ウィンスレット、ジャスティン・ティンバーレイク、ジュノー・テンプル、ジム・ベルーシ、ジャック・ゴア
原題:Wonder Wheel
制作:アメリカ/2017
URL:http://www.longride.jp/kanransya-movie/
場所:ユナイテッド・シネマ豊洲

今年もウディ・アレンの映画がやって来てホッとしている。いつしか上映されない日がやって来るんじゃないかと、それは作らなくなるのか、作ってもAmazonでの公開だけだったりするのか、そんな日がすぐそこに来る予感をひしひしと感じながら。

『女と男の観覧車』はウディ・アレンの映画の中でも主人公が次第に追い詰められて行くシリアスなパターンの映画だった。最近では『ブルージャスミン』がそのタイプの映画で、ケイト・ブランシェットが演じる主人公のどん詰まり感は半端なく、彼女はその演技でアカデミー主演女優賞を受賞したのだった。そして同じケイトでもウィンスレットのほうも今回のウディ・アレンの映画の中で過剰な自尊心に押しつぶされて行く女性を演じていて、それはケイト・ブランシェットと同じようにアカデミー主演女優賞を獲ってもおかしくないくらいの熱演だった。

映画のラスト近く、ケバケバの化粧をして何故かドレスを着飾ったケイト・ウィンスレットを見て、エリア・カザン監督『欲望という名の電車』のヴィヴィアン・リーにぴったりと重なった。ウディ・アレンのテネシー・ウィリアムズ好きは有名で、『ブルージャスミン』でも『欲望という名の電車』との類似点を指摘されていたけれど、今回の『女と男の観覧車』はさらにそこへ近づいたような気がする。ロマン・ポランスキーと同じようにウディ・アレンと云う天才は常人には計りようがないけれど、そのスキャンダルな生涯の行き着く先を『欲望という名の電車』のブランチと重ねているとするとあまりにも自虐的と云うべきか…。

→ウディ・アレン→ケイト・ウィンスレット→アメリカ/2017→ユナイテッド・シネマ豊洲→★★★★